2006年8月3日

埼玉のプール事故、レバノンの悲鳴

また悲惨な事故で尊い子供の命が失われた。

ずさんな責任感の欠如は市役所から
業者、アルバイトまで全員にあったはずだ。
吸水口だけでなく、怖いと思うようなずさんさは
子供の笑い声が溢れる各所に見られる。

徹底的なコスト意識は、シンドラーのエレベータ然りで、
松下やキャノンの偽装請負まで、至る所に入り込み、
そして子供を育む社会を蝕み、少子化を加速させる。

日本を狙っている国があれば、
黙っていても20年も待てば簡単に手に入るだろう。

目を、遠くMID-EASTの惨劇に移して、
かつて自分たちの親が受けた悲劇を血で精算する
歴史の愚かさにふさぎ込みながら、
夏の夜の脅迫状のような新聞を四つ折りにして、
インターネットに向い、
僕は考えることから逃げ出した。

投稿者 Papan : 01:04 | ニュース | - | -

2006年1月25日

ホリエモン考察vol.2

ホリエモン逮捕に際して思うことその2。

前にも書いたけど、検察関係者の言葉で「彼らは虚業だ」との趣旨の言葉があった。

そう不動産バブルの時と一緒だ。

どこでも書かれているけど、ライブドア(正確にいうとライブドアグループ)は金融会社だ。
彼らが特殊なわけじゃない。

あの規模でモールを運営する楽天だって、一番稼いでいるのは楽天証券。
数字(利益や成長の要因)から見ると金融会社だ。

そう、前のバブルの時も、不動産という単純な商売に金融業界の人間が流れ込み、錬金術を駆使して虚財を築いた。
あのときも不動産屋じゃなくてオペレーションは金融の専門家たちだった。

どこかのニュースのインタビューで。誰かが言ってた。

「日本経済が回復しているって、株価ぐらいしかなかったからね、実際に(みんなの)給料が上がるでもないし、それぐらいしか実感できなかったでしょう。だから政府も財界もそれを最優先にしてきたから。」

これがおかしいよね。給料が上がらなかったら、内需は拡大しないよ。「そうじゃないよ、デフレが。。。」という声もありそうだけど、世の中はもっとシンプルだ。他国のいいとこ取りの継はぎの施策じゃ、何も得られないのに。

せっかく削ったコスト(人件費)を上げずに、景気を回復させたい。
そんな企業側、財界側の思惑がほころびた一面もあるんじゃないかな。

「世界中に金は余っている。だから株式市場は総崩れはない。」そうかもしれない。
「モノ」の定義が変わっているんだろうね、昔と。
われわれの必要としているものの多くが、無形のものだから。

でも昔だったら、すごい勢いでインフレになっているところかも。

だって、金の価値が虚構の中を回っているだけだから。

史上初のミリオネラーは巨大な国の負債を抱え、国家が倒産寸前だったワイマール共和国下のドイツで誕生した。インフレが生んだあだ花だった。

誰かが、みんなが止まらないと信じている蛇口を止めたら。
システムは意外にもろいものなんじゃないのかな。

少々ずれたけど、その3へつづく。

投稿者 Papan : 11:15 | ニュース | - | トラックバック (0)

2006年1月24日

ホリエモン考察vol.1

ホリエモン逮捕に際して思うことその1。

検察関係者の言葉で「彼らは虚業だ」との趣旨の言葉があった。

ここずっと考えているのは、ネットだ、携帯だっていっても、インカム(収入)のバリエーションはそう多くないってこと。

ネットビジネス本業のインカムの多様化が見られず、サービスの拡大=コストも拡大する!に比べてブレイクスルーできていないので、金融の旨味にはまっていく。すなわち本業は金融の生み出す金に対して虚業に見える。その話については「その2」で詳しく。

ここではネットビジネス自体のビジネスモデルについて。

そもそもアメリカの公的(オープン)なインフラとしてスタートしたインターネット。誰でも情報を発信することができ、そのものは国境を越えたオープンなもの。すべての過程に利用料がかかるという既存のサービスセオリーは崩壊した。

ビジネスは当然、類似のものへ向かう。テレビやメディアだ。

Yahoo!などの決算資料を見ても分かるけど、ほとんどの収入が広告。

多くの人はインターネットはメディアじゃないというけれど、広告は電柱だろうが、ビルの屋上だろうが、スーパーのカゴだろうが、広告は"メディア"に掲示される。スーパーにとってはカゴは商品を運ぶものでも、広告業界にとってはメディアなんだ。

コミュニティーは?
コミュニティービジネスだって、ホテルのバンケットルームにある趣旨で集まった人たちの集いを想像してみたらいい。仮に時計好きの集まりとしよう。

彼らは無料でこのバンケットルームを利用し、主催者が用意した専門家や時計好きタレントの話しを聞くことができる。会員相互に談話を楽しみ、前の席にいるタレントなどの来賓にも話しかけることができる。

会は継続的に開催され、名刺交換もできるし、特定の会員同士の連絡の場にも使える。会場には数々の時計がディスプレイされている。

会場の隅にはスポンサーのチラシが置かれ、カードなどのあるスポンサーのところにはコンパニオンがいてその場で申し込みができる。別のスポンサーは隣の部屋に実際に時計を用意して即売をしている。会員の何人かが推薦をして、案内すると手数料がもらえる仕組みになっている。

まあ、多少のずれはあってもこんなものだ。コミュニティービジネスといっても、ビジネスとしてみればこんな図式をネットに置き換えたに過ぎない。

ネットのコンシューマー向けのビジネスモデルは、広告型、ユーザーチャージ型、物販(イーコマース)型が主流で、間接的に企業から収入を得るマーケティング型などはニッチに過ぎない。BtoBのビジネスの方が安定しているかもしれない。

ただこのバリエーションとしてアドワーズやアフェリエイト(ネット型アムエイ広告ともいうべきか)などの広告の新しい形や、デジタルコンテンツ販売などが生まれてきてはいるが。

だから、サービスモデルや利用者の一人に立ったコンセプトは盛り上がっても、ビジネスとして成り立たせるための収入モデルについては一言で片付けちゃう人が圧倒的に多い。

ビジネス、特にネットビジネスを考える上で一番重要なのは、収入のシステムやモデルといったところでいかに知恵を出せるか。ここをもっと多様化できたらネットビジネスは変わると思う。

もちろんキャリアにモデルを支配されている携帯も。

今注目の映像コンテンツ、ワンセグやストリーミングなどの放送コンテンツの話になったときも、たいていは無料か有料かという二者択一の議論になるけど、第3とはいわないまでも、ここに少しひねったインカムのモデルを考えなければいけないかも。

いったん無料になったものでユーザーからお金を取るのは相当難しい。かといって、広告市場の全体規模は倍々ゲームには絶対ならない。消費に対するコストだからね、広告(販促含む)は。

ああ悩ましい。ホリエモンは悩まなかったのかなあ。(つづく)

投稿者 Papan : 11:22 | ニュース | - | -

2005年12月7日

スクールバス

凄惨な事件が続く。

こどもたちは鬱屈した社会の標的にされている。

弱者は悪、(直接表現していなくても)そう言い始めた社会の中で、敗者はさらに弱者を求め、もはや日本は徳や思いやりなんてものではなく、金で安全を買うUS型の社会になった。

北米至上主義者の指導者も権利やロジックばかりじゃなくて、いっそ、アメリカのスクールバスを真似たほうがいい。クラブ活動やいろんな問題はあっても、弱い存在は制度やインフラで守らなければならなくなったんだから。

雇用促進にもなるし。どうですか、文科省か国交省の新たな利権にもなるかもよ(冗談)。

ただ、ただ、
もう、ひとりのこどもも傷つかないように。


投稿者 Papan : 19:52 | ニュース | - | -

2005年12月6日

さよなら日本のおばあちゃん

女優の原ひさ子さんが亡くなった。享年96歳。

お茶の間でおばあちゃんらしいおばあちゃんといえば、彼女をおいて他にはいなかった。画面に登場すると、彼女と観ている我々視聴者との間に、ほんわか湯気のたった日本茶の湯のみがあるような、そんな素敵な存在だった。

あと2年もすると団塊の世代が60歳になる。ミニスカートを履いて、アメリカのホームドラマに憧れた世代が以前なら「おばあちゃん」と言われてもおかしくない年齢になる。

日本の「おばあちゃん」像も大きく変わってゆくだろうなあ。

ますます昭和は遠くになりにけり。
原さんのご冥福を祈ります。

投稿者 Papan : 19:44 | ニュース | - | -

2005年11月19日

にやけ

靖国問題でギクシャクしている日本とアジア諸国。
韓流でお茶の間の距離は近くなった日韓関係も例外ではないようだが、
釜山での首脳会談で、盧武鉉韓国大統領の来日に関してもひと騒動。

ここではその是非や深い問題は別として、違うレベルの問題を。

麻生外務大臣の記者会見をテレビで見たが、“来日問題で韓国に靖国を理由に引き出される筋合いはない。年内に大統領が来日しなくても、すぐに日韓関係がこじれる訳ではない。”というような内容だったと思うが、問題だったのは彼の態度。にやけたような、ふてくされたような態度は一国の外相にあらず。

あれこそ国辱だね。どこの国でも勇み足や感情優先の閣僚が時折現れるけど、そのレベルにも達していない。こういう問題だからこそ、背筋をただして言葉を選んで、きっちり誠意と冷静さをもって正論を吐くべきだ。

忘れちゃいけない。目の前にいるのは意地悪な記者連中だけど、貴方が話している真の相手は、世界の世論であり、大衆であることを。福田官房長官のように冷静さを持って対処できる人が必要だなあ。あれじゃ論じる前に負けちゃうよ。

ちょっと違和感あるけど、一大衆として感じた政治をたまには。

投稿者 Papan : 22:52 | ニュース | - | -

2005年10月12日

定期券その後

なくした定期券はやはり見つからず。
今日また最寄り駅に行ったら、落とし物受付の人から「みどりの窓口の掲示板を見て。夜は閉まってるけど、あれば昼間に書き出してあるから。」と言われた。「えっ、見つかっても連絡していただけないんですか。」「磁気定期でしょ。あそこを見てれば分かるから。」
この間は「届いたら連絡が行きますから、別にだいじょうぶですよ。」って言ったのに。JRこそ真の民営化が遠いよね。

投稿者 Papan : 00:46 | ニュース | - | -

2005年9月23日

高松塚古墳

ここずっと、高松塚古墳の壁画が危機に晒されているニュースが新聞に載っている。僕自身は宗教的なものにアレルギーが強いんだけど、ミステリー好きな人たちや新興宗教作ろうと思っている輩からこの話が話題にならないのは不思議。「この日本を数千年に渡って守ってきた壁画の守り神達が、カビや何たらで消えたり汚れているのと呼応して、この国の綻びが繕いようもなくなってゆく」という図式は、迷信的な考え方をとれば盛り上がってもいい話だと思うんだけど。近年は前出のように、この国の行く末をカルタゴに比して悲観することもないと思うけど、外国人と話していると今までになく悲観的に日本を見ているんだよね。
まあ、有史以後も、まさかと思うような国が滅んでいるんだから、自分の使うお金や時間がなくなるから子供は要らないなんて意見が大声で言えるような国が成り立たなくなっても不思議はないよね。

投稿者 Papan : 16:25 | ニュース | - | -

2005年3月31日

サッカー

今日は飲み会で、ほとんどサッカーは見れませんでした。
オウンゴールで薄氷の勝利ということで、ジーコ批判派も微妙なところですね。
でも課題は明らかだと思います。ここ数年、組織や戦術で何とか来たけど、一番はここの選手のアビリティ(技術や身体能力)でしょう。先入観なしに見れば明らかです。
中盤はなんとかでも、フォワードやディフェンスの個々のアビリティは、1次予選を突破したアジア各国の間でもかなり低い位置にあるでしょう。二昔前のバレーボールみたいなもので、個々が劣るところを戦術で凌いでいることを、いい加減直視した方がよいのでは。中盤にしても、セリエAで中田がレギュラーを固定できないことや中村が下位チームのキッカーでしかないのは、なるほどと納得してしまいます。
うーん、個々の選手が見つけるべき答えはイチローや松井秀喜にあるような気がします。本場へ行けということではなくて、フィジカルなことやテクニックということですけどね。

投稿者 Papan : 02:02 | ニュース | - | -

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