2006年3月25日

薫りのある場所へ

桜の季節、桜並木を眺めるたび、
無垢な少年少女時代や、
甘酸っぱい想い出を、
走馬灯のように巡らせている人も多いと思う。

当たり前のように、
季節の花や懐かしいモノ、写真など、
目から呼び起こされる記憶は強い。

でも意外に、心臓の左上斜め45度、
4センチあたりをいつもくすぐるのが“薫り”。

真っ黒になって帰る家路の途中、横丁で嗅いだ
春の沈丁花、秋のキンモクセイなどの花から、
墓地から香るお線香の匂い、
羊歯が茂る秘密基地付近の苔生す匂い、
法事の時のお寺の木の廊下の匂い、
旅行で胸いっぱい吸い込んだ桧の森の匂い、などなど。

風景以上に薫りが思いがけないフラッシュバックを
引き起こしてくれる。

こどもを連れて、香りある場所へ行ってみません?

投稿者 Papan : 23:17 | 子育て