2005年3月15日

おひとりさま

今日、仕事で椎名誠氏の講演を聴きました。
椎名氏の話の内容は概ね「人は見慣れているものの価値を見落としがちだ」というもので、彼が見聞してきた世界と日本との対比を入れながら、身の回りにある貴重なもの、特にふんだんにあるからこそ見落とされている日本の水の大切さを説いていました。
その中で、例として彼が触れていたことを一つ。それは日本人女性の潔癖さを象徴すること、トイレの前に音を聞かれないためにまず水を流すという習慣でした。彼はその無駄をワールドスタンダードという観点から批判していましたが、僕はふと違うことを考えていました。
それはこういった音を他人に聞かれたくないという習慣が、結婚できない人を増やしているのではないかということ。結婚すれば、トイレの音はもちろん、オナラも聞かれるし、多少気にする夫婦でも病気になればそんなことは吹っ飛ぶびます。子供ができたらもう。。。そこそこの節度は必要だけど、多くの夫婦が恥ずかしい部分、情けない部分も共有していくでしょう。
しかしそれが耐えきれない人は。。。きっと一人の空間以上に快適さを見い出すことはできないでしょう。おひとりさま。無菌培養された無類の潔癖性(かといって部屋がきれいなわけではない)から生まれた日本人の新しい姿。。。

投稿者 Papan : 02:17 | 日常

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