2006年1月25日

ホリエモン考察vol.2

ホリエモン逮捕に際して思うことその2。

前にも書いたけど、検察関係者の言葉で「彼らは虚業だ」との趣旨の言葉があった。

そう不動産バブルの時と一緒だ。

どこでも書かれているけど、ライブドア(正確にいうとライブドアグループ)は金融会社だ。
彼らが特殊なわけじゃない。

あの規模でモールを運営する楽天だって、一番稼いでいるのは楽天証券。
数字(利益や成長の要因)から見ると金融会社だ。

そう、前のバブルの時も、不動産という単純な商売に金融業界の人間が流れ込み、錬金術を駆使して虚財を築いた。
あのときも不動産屋じゃなくてオペレーションは金融の専門家たちだった。

どこかのニュースのインタビューで。誰かが言ってた。

「日本経済が回復しているって、株価ぐらいしかなかったからね、実際に(みんなの)給料が上がるでもないし、それぐらいしか実感できなかったでしょう。だから政府も財界もそれを最優先にしてきたから。」

これがおかしいよね。給料が上がらなかったら、内需は拡大しないよ。「そうじゃないよ、デフレが。。。」という声もありそうだけど、世の中はもっとシンプルだ。他国のいいとこ取りの継はぎの施策じゃ、何も得られないのに。

せっかく削ったコスト(人件費)を上げずに、景気を回復させたい。
そんな企業側、財界側の思惑がほころびた一面もあるんじゃないかな。

「世界中に金は余っている。だから株式市場は総崩れはない。」そうかもしれない。
「モノ」の定義が変わっているんだろうね、昔と。
われわれの必要としているものの多くが、無形のものだから。

でも昔だったら、すごい勢いでインフレになっているところかも。

だって、金の価値が虚構の中を回っているだけだから。

史上初のミリオネラーは巨大な国の負債を抱え、国家が倒産寸前だったワイマール共和国下のドイツで誕生した。インフレが生んだあだ花だった。

誰かが、みんなが止まらないと信じている蛇口を止めたら。
システムは意外にもろいものなんじゃないのかな。

少々ずれたけど、その3へつづく。

投稿者 Papan : 11:15 | ニュース

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